二酸化塩素Q０６
「安定化二酸化塩素だから安全」と言われたけど？

二酸化塩素A０６：安定化二酸化塩素だからこその「危険性」もあります

１．安定化二酸化塩素とは？

「安定化二酸化塩素」を一口で申し上げれば「二酸化塩素の前駆体」です。
二酸化塩素を化学的に安定した状態にした化学物質の総称で、そのために、二酸化塩素（ClO2）を徐々に発生（活性化）する性質を持ち、確かに安定状態であれば急性毒性やガス毒性は乏しいものがほとんどです（また、その特質から消臭に用いられることが多いです）。

２．安定化二酸化塩素だからこその「危険性」とは？

しかし、やはり「完全に安全」とは言えませんので、取扱にあたっては十分に注意して下さい。
まず「臭気が乏しい」ということを強調されることがあるようですが、「臭気がしない」ということは「危険性に気づきにくい」ということです。
また、「二酸化塩素（ガス）が発生していない」という可能性もあります。

なによりも「安定化二酸化塩素が危険」だと感じるのは、紫外線や酸化物質との接触による急激・急速な活性化です。
「純粋二酸化塩素水溶液」はガス放出の「マックス」が決まっているために、初期の危険度からすれば、経時的に危険性は下がっていきます。

しかし「安定化二酸化塩素」の場合は全く逆で、初期の安定した状態は、あくまで「ミニマム」です。
つまり、酸化物質との接触により急激に、あるいは強い紫外線照射により急速に活性化した場合などに、「安定化二酸化塩素」に潜在している「二酸化塩素濃度上限」まで、二酸化塩素ガスが放出され続けることになります。
これは「安定化二酸化塩素」ならではの危険性です。

このような危険性を十二分にご確認の上、お取扱い頂ければ、「安定化二酸化塩素」は可搬性や保存性に富む、非常に有意な商品です。