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二酸化塩素FAQについて


二酸化塩素は「ClO2(正確な表記はClO2)」の化学式で示され、分子量は67.5の、塩素原子に不対電子を持ち「ラジカル」と言われる非常に反応性(酸化力)が高い物質です。二酸化塩素分子の図
英語での表記は「Chlorine Dioxide」が多いでしょう(他には「Chlorine Oxide」「Chlorine Peroxide」なども見られるようです)。
※「安定化二酸化塩素」の英語表記については「Stabilised Chlorine Dioxide」が多く用いられているようです

常温では通常はガス体(二酸化塩素の沸点は11℃、 融点は-59℃)ですが、非常に良く水に溶解するため(2.9g/L、「国際化学物質安全性カード」では20℃にて8g/L)、水溶液として利用されることも多くあります。
酸化力は一般に、塩素の2.63倍と言われており、塩素の苦手とする高pH域でも効果を減じない、有害なトリハロメタンを生じないなどの種々の特徴から脚光を浴び、使用方法さえ間違わず、適切に利用されれば非常に優れた効果を発揮する殺菌、消臭、水処理剤で、日本国内でも水道水(原水)の消毒やプール消毒などにも認められています。

弊社ファイネックスでは、創業来、二酸化塩素関連品全般を取扱って参りました。
しかし残念ながら、想わず首を傾げてしまうようなお問合せも多く寄せられ続けているのも現状で、二酸化塩素の国内での導入が急速に進む一方で、未だに不確かな情報が広く行き渡っていることを痛感することが多く御座います。

その要因のひとつには以下の二酸化塩素FAQにも見られるように、様々な謳い文句で誤解を生じているということも挙げられるようですが、二酸化塩素は決して「魔法の物質」などではないということを、まずご念頭に置いて頂ければ幸いです。
これは「オゾン」も然りですが、おそくらは今後も、どのような化学物質が現れようとも「不変」でしょう。
ただ、例えばオゾンの利点のひとつが「残存性の低さ」であるように、それぞれの物質に「利点・欠点」があり、その特徴を把握して使い分けて頂くことで、より環境にも安全にも優しい運用は可能だと考えます。

こういったことを前提にするなら、二酸化塩素は国外は勿論、日本国内でも広く普及しつつある「有用な物質のひとつ」です。
また二酸化塩素は「ClO2」という化学式を有する「単純な物質」であり、国内でも公的に発表されている資料は多くなってきました。
それらに基づいてご判断頂ければ、不要な混乱を招くような「怪しい物質」でもありません。

弊社「二酸化塩素FAQ」が、二酸化塩素の健全な普及に寄与することを祈念しております。
※なお本FAQの内容は、弊社の把握している出来るだけ最新かつ客観的な情報に基づき作成しておりますが、新しい知見・情報等により変更することがありますので予め御容赦願います

二酸化塩素に関する話題、「二酸化塩素etc.」も合わせてご覧下さい

重要:「純粋二酸化塩素(水溶液)」と「安定化二酸化塩素」について二酸化塩素は世界的には標準的な資材です

「二酸化塩素FAQ」の前提となることで、幾度か繰り返し出てもきますが、「純粋二酸化塩素(水溶液)」と言われているものは、化学物質である「二酸化塩素=ClO2(以下、ClO2)」をそのまま含有するもので、一般に長期保存には適していません。

一方の安定化二酸化塩素は、特定の化学式で表される化学物質ではありません。
上記したような、「二酸化塩素の欠点」を補うために物性的に安定な状態を保ちつつ、温度やpH等の環境変化に応じて徐々に二酸化塩素を放出するように安定化させるべく調整した「特定の化学式を持つ化学物質ではなく商品群一般」を指します。
そのため、これらの安定度や二酸化塩素ガスの放出度、効果等は、当然、メーカーや商品(その設計)ごとに異なります。

「安定化二酸化塩素(Stabilised Chlorine Dioxide)」は製法等によって化学的な見解が分かれることもありますが、少なくとも「(純粋)二酸化塩素(ClO2)」そのものとは言えません。
また「安定化二酸化塩素」は「(純粋二酸化塩素水溶液のような)二酸化塩素ガスそのもの(ClO2)」ではないので、同濃度における効力は全く異なったものとなります。
※もちろん他の資材と混合する等した「安定化二酸化塩素」の製品・商品の場合では、効果が上がることはあり得ます

なお弊社が承知する限り、当該「安定化二酸化塩素」を「化学物質を意味するものではない」ことなどを明示しつつ定義づけ、公に用いたのは弊社資料が国内(そして海外含めて)最古のものです。それだけ長らく、そして今でも、あたかも「安定化二酸化塩素という化学物質がある」かのように謳われてきました。
資料1資料2
その他にも、様々な資料等の盗用・剽窃にも多々、遭遇して参りましたが、「二酸化塩素の化学式」を明示出来る日本人すら極僅か(そもそも見たことがない)、関連する日本語文書も乏しいという環境下における相応の精度限界はあったものの、長年にわたり誠意を以てご対応させて頂いてきたことの一例として、ここにインターネット上にてご確認頂ける形で上記、拙いながらも明示するとともに主張させて頂きます。


二酸化塩素FAQ1メニュー

二酸化塩素FAQ21以降はコチラです

二酸化塩素FAQ01:二酸化塩素が良いと聞いたのに効果がないんだけど?

二酸化塩素FAQ02:二酸化塩素って塩素より良いんですよね?

二酸化塩素FAQ03:二酸化塩素って残留塩素の濃度計で計測出来るんですよね?

二酸化塩素FAQ04:二酸化塩素は他の消毒剤と違って安全で環境に優しいんですよね?

二酸化塩素FAQ05:二酸化塩素って爆発するんでしょう?

二酸化塩素FAQ06:「安定化二酸化塩素だから安全なんですよ」と言われたけど?

二酸化塩素FAQ07:「二酸化塩素は臭気がない」と言われたけど?

二酸化塩素FAQ08:純粋二酸化塩素水溶液って、そもそもなんですか?

二酸化塩素FAQ09:「二酸化塩素のSDS(旧MSDS)はない」と言われましたが?

二酸化塩素FAQ10:安定化二酸化塩素を浴場(プール)に注入(定滴)消毒したいんだけど?

二酸化塩素FAQ11:二酸化塩素が「SARS」に効果があると聞いたのですが?

二酸化塩素FAQ12:「現場で二酸化塩素を生成するから(一般的には「2剤式」)水溶液みたいな濃度低下がないんですよ」と言われたけど?

二酸化塩素FAQ13:「○%という高濃度の二酸化塩素はウチだけ」と言われたんだけど?

二酸化塩素FAQ14:「この二酸化塩素はウチにしかないんですよ」と言われたけど?

二酸化塩素FAQ15:空間用の二酸化塩素商品はありませんか?

二酸化塩素FAQ16:二酸化塩素に毒性はありませんよね?

二酸化塩素FAQ17:二酸化塩素を飲んでも問題ないですよね?

二酸化塩素FAQ18:安定化二酸化塩素には二酸化塩素は含まれてないんですよね?

二酸化塩素FAQ19:安定化二酸化塩素なら家(部屋)の猫の臭いを消臭出来ますか?

二酸化塩素FAQ20:二酸化塩素の臭いが消えないのですが…?


Q01:二酸化塩素が良いと聞いたのに効果がないんだけど? 

A01:適切な二酸化塩素利用でない場合と、そもそも二酸化塩素が含まれていない(低濃度過ぎる等)場合などが御座います

もちろん様々なケースがあるので一概には申し上げられないのですが、よくお伺いするご質問です。

1.(安定化)二酸化塩素の「説明・使用方法」が間違っているケース

ほとんどは「安定化二酸化塩素」だと言って良いのですが、適切な濃度の二酸化塩素が得られていないなど、説明もしくは使用方法が間違っているケースが非常に多く御座います。
二酸化塩素は「酸化物質」ですので、適切な濃度や用法で「酸化分解する対象物」に用いれば、効果的に機能します。
※「安定化二酸化塩素」の多くは二酸化塩素ガスを徐々に放出(徐放)するため、急を要するなどの場合には、逆に適さないケースも多くあります
※「安定化二酸化塩素」の「活性化」には危険性が伴うため、弊社では「熟練者限定」としてご案内申し上げております

2.二酸化塩素を(ほとんど)発生しない「二酸化塩素製剤」を使用されていたというケース二酸化塩素の効果がない

上記と非常に似ているというか、重なっているケースも多いのですが、「そもそも二酸化塩素成分が入っていない」というケースも、実は非常に多く伺う事例です。
「安定化二酸化塩素なので臭気がない」として販売されている商品に二酸化塩素成分が含まれておらず、他の殺菌成分が入っていた(なので殺菌効果はあるのに消臭効果がない、あるいは、その逆-別の反応をする物質が入っているため)、あるいは塩素剤が用いられていて「二酸化塩素のような効果はあるけど二酸化塩素品ではない」という、ちょっと驚くようなお問合せやご相談も珍しくありません。

これらには、二酸化塩素の濃度計測が非常に難しいということも原因していると考えられますが、第一には二酸化塩素の知識が豊富、かつ誠実な業者さんから、十分な情報を頂きつつご利用ください。
二酸化塩素は「黄緑色~茶褐色(高濃度)を呈する」という色彩(視覚)的特徴と、「オゾンと塩素の混合臭」とでもいう独特の臭気的特徴が御座います。
「安定化二酸化塩素」では、この特徴が著しく乏しいことが多いですが、「活性化」した際には、これらの特徴が現れますので容易に判別出来ます。

なお最も簡易で比較的、安全な「安定化二酸化塩素の活性化方法(かつ二酸化塩素の分解方法)」は「紫外線照射」です。
もちろん紫外線強度に依存しますが、紫外線下に置かれても色が変わらない、臭気(ガス)もないという場合には、安定化二酸化塩素ですらない場合が御座います。
なお、既に二酸化塩素が発生している、あるいは溶解している状態、二酸化塩素水溶液は黄緑~黄褐色を呈しますが、紫外線を照射すると速やかに分解し、無色に変化します。

★ ご注意下さい ★
安定化二酸化塩素を「活性化」する際には、屋外などの換気の良い安全な場所で、保護具を用いる等の注意を怠らないよう、十二分にご注意ください

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Q02: 二酸化塩素って塩素より良いんですよね?

A02:正確ではありません(ケース・バイ・ケースです)二酸化塩素と塩素

例えば同濃度での単価面を見た場合、今後、どれだけ二酸化塩素が普及して安価になっていったとしても、まず塩素剤より安価になることはあり得ません。
これは、二酸化塩素の生成過程に「塩素剤(正確には酸化剤)」の利用が必須だからということによります。
しかし勿論、その「費用対効果」ということにおいても、二酸化塩素の各種の特性次第で塩素剤よりも「良い」と言い得る部分はあります。

例えば強いアルカリ領域においては塩素剤の効果が著しく低減するため、ほとんど効果がないと言って良いほどになります。
このことが「レジオネラ対策」上の大きな問題になるのですが、対する二酸化塩素はアルカリ域を得意としますので、しばしば「コスト・メリット」の逆転が生じます。
またトリハロメタンを生成し難いという二酸化塩素独特の特性は、塩素剤で再現することは至難です。

これらの例からも分かるように、 弊社では二酸化塩素は塩素剤を代表とする他の物質の代替物ではなく、相互補完し合うものだと考えています(発癌性、臭気、反応性、反応スピード等)。
あまりにも当然の答えとなってしまいますが、「二酸化塩素と塩素剤、どちらが良いかは、ケース・バイ・ケース」としてお考え頂ければと存じます。

ユニークなケースとも言えますが、「(アルカリ泉ではない)一般浴場」を典型として「レジオネラ対策」に二酸化塩素が卓効を示すのは、長期、あるいは高濃度の次亜塩素酸Naによる殺菌によって循環環境(配管のスケールやろ材等)がアルカリ物質に傾いているため、塩素剤が著しく効きにくくなっていることが大きな一因だろうと、弊社では考えております(実際、アルカリで固化-スケール化-するなどの現象が見られます)。
そのため、本来であれば安価な塩素剤でご対応頂ければ良いところで「(安価な)塩素剤を用いてきたからこそ二酸化塩素が必要になる」という現象も少なからずあります。
これも、やはり一律には「良し悪し」と申し上げられない一例に挙げられるかと存じます。

なお、レジオネラ対策における二酸化塩素については、別に、まとめさせて頂きます。

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Q03: 二酸化塩素って残留塩素の濃度計で計測出来るんですよね?

A03:妨害物質の除去とい課題がクリアされ、係数(計測)線等が合ってさえいれば計測出来ます

1.DPD式残留塩素計での二酸化塩素の挙動について

二酸化塩素は酸化物質のため、通常のDPD式残留塩素濃度計でも測定出来ます(反応します)。
DPD法には「ジエチルパラフェニレンジアミン法」という長い名称がありますが、「DPD試薬」は基本的に酸化物質と反応し、その数値を拾うのが「DPD法」の基本原理で、酸化物質である二酸化塩素でも反応します(測定されます)

ですので、適切な係数を与えることで大凡の濃度は分かりますが、正確な濃度計測上で厄介なのは、むしろ「除外物質」です。
上記したように、DPD試薬は酸化物質に反応するため、一般的なイメージで測定対象とされている「残留(有効)塩素」のみならず、「オゾン」や亜塩素酸・塩素酸類等々の数値も同時に「拾って」しまいます。
その他に「妨害物質」などと称される物質にも反応するため、これら「妨害物質」の数値を一々除去するという作業が必要となります。
※なお、「水道法(上水試験法)」での測定においても、この「妨害物質の除外(除去)」といった手順が定められています(特に残留塩素、亜塩素酸イオンを除外していきます)

換算値自体は機種や状況によって微妙に異なることがありますが(採用する計測・計測線等や計測技術が異なるため)、凡そは同じですので「残留塩素濃度計」での簡易な換算手法もあることはあります(特定の「係数」を与えるだけです)。
当該係数については非常に簡易に用いることが出来、高価な測定装置も不要で便利なため、弊社のお客様にもご注意点や、より正確に計測するためのちょっとした工夫などともに、お伝えしてはおります。

なお弊社持ち込みでのご相談で多い案件の一つが「二酸化塩素を分離測定してほしい」というご相談です。
可能な限り応じてはおりますが(有償となります)、残念ながら二酸化塩素と他物質をしっかりと分離測定しない限りは「これが二酸化塩素の濃度」というものは判明しません。
そのため、分離測定して初めて「二酸化塩素が含有されていないことが分かった」というケースも、決して少なくありません。
※なお意図的に、ある種の妨害物質を混入している場合、分子・原子種レベルの分析などを経ても、濃度測定は技術的に不可能になります

2.二酸化塩素の測定方法について二酸化塩素の濃度計測

さて、広く普及している残留塩素濃度計(DPD法)ですが、変に余計な物質が混入さえしていなければ、専用の二酸化塩素濃度計を用いて、あるいは適切な係数を与えることで比較的、容易に測定出来ます。ただ現実には、「妨害物質の除去」という工程を経ないと中々、しっかりした濃度は出てくれないのがツライところです。

二酸化塩素の測定方法としては、DPD法(波長指定式等)、イオンクロマトグラフ、ヨードメトリー法、隔膜電極式等があり、最終的には「上水試験法」に則った測定が、現段階での公的にも正確な「測定(数値)」ということになるでしょうか。
いずれ、どのような測定方法でもつきものなのが、亜塩素酸イオン(二酸化塩素の副生成物)や残留塩素等に代表される妨害物質の影響除外ということになります。
過去に何度も厳密に分離測定する必要があり、その測定に立ち会ったこともある経験から、この厳密な分離測定は本当に大変だな…と想います。

日本国内には、実は濃度測定において世界でもトップ・レベルの技術者と会社が存在するのですが、その熟練の計測模様を拝見させて頂いても、二酸化塩素の計測が、どれだけ困難な作業であるかは痛感させられます(二酸化塩素は反応が早いため、濃度を捕捉するのも難しいと伺いました)。
ただ現実に必要な濃度測定の精度が、そこまでの熟練を要するとは考えにくく、むしろ、しっかりと担保された二酸化塩素濃度の情報を提供して頂きながらご利用頂ければ十分かと存じます。

むしろ二酸化塩素の濃度測定装置にも怪しいものが少なからずあるため、容易にはお勧めし難い状況なので困るところです。
一応は「水質測定装置」に強いメーカー・販売者様であれば、二酸化塩素(亜塩素酸イオン等を含む)が上水の監視項目に入っていることから、より正確な測定装置をご提供頂けるだろうとは想います。
弊社所持の二酸化塩素測定装置だと、数種類の液を混合させて妨害物質を除去してゆくのですが、定まった手順ですので、慣れれてしまえば左程の困難さは感じません(ただし、しつこいようですが意図的に妨害物質が混入されているなどの特異条件がない場合は、ということになります)。

なお浴場・温泉、プール等の定期的な配管洗浄等の用途では、ベースの二酸化塩素濃度さえしっかりとしていれていれば(純度の高い二酸化塩素水溶液を用いていれば)、希釈率などから濃度算定出来るため、使用時の二酸化塩素の濃度測定は基本的に不要です。
また計測機関ではないので測定値を外部に証明・保証等するものではありませんが、ご使用の「二酸化塩素資材」の濃度測定等の御相談にも有償にて応じてはおります(基本的にはDPD法、場合により複数の手法にて計測の上、結果をご報告致します) 。

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Q04:二酸化塩素は他の消毒剤と違って安全で環境に優しいんですよね?

A04:他の化学物質同様、取り扱い次第では危険です(特に「二酸化塩素ガス」)

「二酸化塩素は安全」という評価(神話?)をめぐって

二酸化塩素の安全性

弊社で伺うご質問で、最も返答に窮するもののひとつが、

「二酸化塩素は安全で環境にも優しいんですよね?」

というご質問なのですが、改めてお問合せ頂いた場合、弊社では注意喚起の意味をこめて、端的に「二酸化塩素は危険です」とお答えしております

そもとも化学物質全般に言えることなのですが、二酸化塩素も、殺菌効力からご推察いただけるように、使用方法等の注意点を守って頂かなくては大きく安全・環境を損ないます。
二酸化塩素に限定されませんが、基本的に殺菌効能等のある物質には危険性がつきものです。
まず当然の前提として、無条件に安全な物質はないとお考え頂きたいと考えています。

特に二酸化塩素ガス濃度の管理・二酸化塩素ガス対策には十分に御注意下さい。
弊社で把握している二酸化塩素関連の事故のほとんどは、「二酸化塩素ガス吸引」によるものです。

「二酸化塩素が安全で環境に優しい」と言われるのは主としてトリハロメタンの発生がほとんどないこと、現在までに発癌性が認められていないこと等によります。
また耐性菌が出来ない(出来難い)という殺菌機構から、結果的に使用濃度の増加を招き難い点も安全・環境性と結びつけて考えられることもあります。
さらに言えば、極低濃度でも高度なサニタリーを実現出来るため、それらを踏まえての実用的な安全性は高いと言い得るでしょう。

ただし二酸化塩素をお取扱いになる場合には、(M)SDS・商品の注意ラベル等に記載の注意事項を順守の上、安全性には十二分にご注意下さい。
※特に「二酸化塩素ガス」の吸引は、二酸化塩素最大の危険要素と言えますのでご注意ください

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Q05: 二酸化塩素って爆発するんでしょう?

A05:二酸化塩素自体は爆発性物質ですが、ご心配は要らないと考えられます二酸化塩素の爆発性

大前提として、二酸化塩素は爆発性の物質です。
しかし二酸化塩素の空気中の爆発限界は10 vol%(「国際物質安全カード」参考)で、一般に、よほどの人為的、あるいは特殊な環境でなければ生じ得ない状況です。

身近な化学品の例として「塩素剤の爆発可能性」を御考え頂ければ分かり易いかもしれません。
塩素ガスにも爆発性がありますが、それも爆発を招く状況になるための「要件」があってこそであり、たとえば「次亜塩素酸ソーダ」を、注意事項を守りつつご利用頂く範囲では、まず爆発することはありません(そのために、これほど広範に利用されているのだとも言えます)。
その他の、多くの「爆発性物質」も同様の傾向があります。

もっとも、もちろん通常でも可能性が皆無というわけではありません。
爆発限界値の前に臭気などで十分に危険察知されますし、そもそも、そこまでの濃度には耐えられませんが(先に人が亡くなります)、空気中の濃度管理には気を付けて下さい(特に閉鎖系空間において)。

また近年では国際的ムードに則って、物騒な事件も多発しております。お取扱いの際には十分にご注意下さい。
そして、むしろ「二酸化塩素ガスの吸引防止」には十二分にご留意ください

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Q06: 「安定化二酸化塩素だから安全」と言われたけど?

A06:「安定化二酸化塩素だからこその危険性」もあります

1.安定化二酸化塩素とは?

「安定化二酸化塩素」を一口で申し上げれば「二酸化塩素の前駆体一般の商品群」です。
「安定化二酸化塩素」とは、二酸化塩素を化学的に安定した状態にした、(化学式を有する)化学物質というよりも「商品群の総称」で、二酸化塩素(ClO2)ガスを徐々に発生(活性化)する性質を共通して持っていますが、確かに安定状態であればガス毒性(発生)は乏しいものがほとんどです(また、その特質-二酸化塩素ガスの、長期間にわたる徐放性-から消臭に用いられることが多いですが、詳細な性質は商品によって異なります)。

2.安定化二酸化塩素だからこその「危険性」とは?安定化二酸化塩素の危険性

しかし「安定化二酸化塩素は、普通に安全」とは言えませんので、「安定化二酸化塩素」の取扱にあたっては十分に注意して下さい。
特に「安定化二酸化塩素は臭気が乏しい(二酸化塩素ガスが乏しい)」という特徴が強調されますが、「臭気がしない」ということは「危険性に気づきにくい」ということでもあります(また、「そもそも二酸化塩素(ガス)が発生していない」という可能性もあります)。

なによりも「安定化二酸化塩素が危険」だと感じるのは、紫外線や酸化物質との接触による急激・急速な活性化です。
その際、「純粋二酸化塩素水溶液」はガス放出の「マックス」が決まっているために、初期の危険度からすれば、経時的に危険性は下がっていきます。

一方の「安定化二酸化塩素」の場合は逆で、初期の安定した状態は、あくまで「ミニマム」です。
つまり、酸化物質との接触により急激に、あるいは強い紫外線照射により急速に活性化した場合などに、「安定化二酸化塩素」に潜在している「二酸化塩素濃度上限」まで、二酸化塩素ガスが放出され続けることになります。
これは「安定化二酸化塩素」ならではの危険性です。

このような危険性を十二分にご確認の上、お取扱い頂ければ、「安定化二酸化塩素」は可搬性や保存性に富む、非常に有意な商品です。

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Q07: 「二酸化塩素は臭気がない」と言われたけど?

A07:「安定化二酸化塩素」の場合は臭気が乏しいですが、「純粋二酸化塩素」の場合は強い臭気があります

1.純粋二酸化塩素(水溶液)の場合

非常にお答えが難しいご質問のひとつです。
先ず「二酸化塩素の特質」の一つには、確かに「臭気が乏しい」ことが挙げられることがあります。

ただし、それは、
(1)二酸化塩素が極、低濃度で効果を発揮すること
(2)二酸化塩素の反応が速やかであること
(3)二酸化塩素の揮発性が高いこと
などから、結果的に「実用時には二酸化塩素の臭気は乏しいレベルで利用される」ためです。

実際には、例えば濃度2,000ppmの「純粋二酸化塩素(水溶液)」は、同濃度の塩素剤とは比較にならない臭気を有します。
また二酸化塩素は基本的に、常温ではガス体なので、「臭気の出ない二酸化塩素」が「(化学式としてClO2の)二酸化塩素」をどれだけ含有しているかにも、非常に疑問が残ります。

そのような「臭気の乏しい二酸化塩素商品」を勧められて疑問に感じた際には、濃度の測定方法などについてご質問されると良いかと存じます。

2.安定化二酸化塩素の場合二酸化塩素の臭気

一方で「安定化二酸化塩素」は事情が異なります。
二酸化塩素FAQでも幾度か触れている通り、「安定化二酸化塩素」は文字通り「安定化させた二酸化塩素」なので、初期の安定状態では臭気も乏しく、ほぼ色味もありません。

多くの「臭気がない二酸化塩素」は「安定化二酸化塩素」のことです。
その場合、もしご心配であれば「活性化テスト」を試してみることも一案ですが、くれぐれも安全性にご注意の上、実施してください。
※最も簡易な「安定化二酸化塩素の活性化」は「紫外線に当てるだけ(紫外線による酸化)」で可能です

なお、「反応後の安定化二酸化塩素」は「二酸化塩素(ガス)」となりますので、二酸化塩素と同様の危険性と伴い、相応の注意も必要になります。

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Q08: 純粋二酸化塩素水溶液って、そもそもなんですか?

A08:「ClO2」という化学物質を水に溶解させたものです二酸化塩素水溶液

二酸化塩素(ClO2=ClO2)自体は、本来、常温では気体の物質です。
しかし、常温下においても二酸化塩素は水に対する溶解性がよく、通説では常温で2,900ppm程度まで水中に溶存することが知られています(ただし溶解度には諸説あり、「国際物質安全性カード」上では8g/L=8,000ppmとなっています)。

これは「溶存酸素」を例に考えて頂ければお分かり頂けるような状態ですが、弊社では「二酸化塩素(ClO2)ガス」を専用の装置によって必要(所定)濃度で溶存させ、意図的な不純物を含まない溶液を「純粋二酸化塩素水溶液」と呼んでおります。
生成の際に意図的な不純物を不必要に含んでいる場合は、これを「二酸化塩素活用型の溶液(あるいは商品)」と呼んで区別しています。
ただし、どのような生成方法によっても「二酸化塩素の生成率」は100%とはならないため、代表的な亜塩素酸イオン類等は、技術的な不可避性の下、残存します(化学反応一般にも見られる収率上の問題です)。

これとは別に「液体(あるいは液化)二酸化塩素」、あるいは「二酸化塩素液」などと称されるものがあります。
こちらは「液体窒素」を例に取ればお分かり頂けるように、冷温あるいは高圧によって作られた二酸化塩素(ClO2)そのものの液体を称します。
※爆発性などの危険性も非常に高い状態になっています

「安定化二酸化塩素」等とともに紛らわしいかもしれませんが、それぞれ区別してお考え下さい。

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Q09: 「二酸化塩素のSDS(旧MSDS)はない」と言われましたが?

A09:必ずSDS(旧MSDS)を交付してもらって下さい

二酸化塩素は、労基法(より正確には労働安全衛生法)上のSDS(安全データ・シート)通知対象物質ですので、お客様(事業主様)のご利用に際してはSDSを示す必要があります。
また化学品売買の一般慣行として、法定対象外物質のみで構成されている化学品でもSDSが発行される等、一般的に、特に安全性にかかわる情報開示が他分野も含めて慣行になりつつあることはご存知の通りです。
ただし、二酸化塩素は「化管法SDS制度」および「PRTR制度」の通知対象物質ではありません。
※ご参考 二酸化塩素のSDS(厚生労働省) SDSについて(中災防)
労働安全衛生法/名称等を表示すべき危険有害物(法第57条、施行令第18条別表第9)/名称等を通知すべき危険有害物(法第57条の2、施行令第18条の2別表第9)/リスクアセスメントを実施すべき危険有害物(法第57条の3)二酸化塩素のSDS

SDSは、化学品の保管・使用等に関してどのような危険性があり、どのような規制を受けるのかを、メーカー(販売者)の可能な範囲で情報開示するものです。
ご利用者はSDSに基づいて安全対策を実施するので、SDSがなければ事故の際の適切な処置等すら出来ません。
※成分構成上、詳細なデータ類については「守秘義務契約」を要する場合等はあり得ます

例えば商品の中に販売者からアナウンスされている成分以外のもの(代表的には洗浄、溶剤、発泡成分など)が含まれていても、通常、購入者がそのことを確認することは、およそ不可能です。
また特に、二剤式の二酸化塩素生成剤では毒劇物等相当物質が含まれていることもあります。

独自の開発商品で極低濃度含有(いっわゆる「裾切り」)などの場合等、SDSを要しないこともあり得るとは言え、余程の特殊事情がない限り、必ずSDSを交付するよう、ご依頼ください。
またSDSが交付されない場合は、その理由についての回答を求めるべきだと考えます。

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Q10: 安定化二酸化塩素を浴場(プール)に注入(定滴)消毒したいんだけど?

A10:弊社ではお勧め出来ません

比較的、頻繁に伺うご質問です。
まず、浴場(プール)消毒用に注入が認められているのは「二酸化塩素」であって「安定化二酸化塩素」ではありません。
ご参考)
遊泳用プールの衛生基準について (厚労省:健発第 0528003 号平成 19 年 5 月 28 日 )
※浴場に関しては各自治体の条例に準じます安定化二酸化塩素の浴場注入

また、もしご導入されるにしても、まずは(二酸化)塩素濃度等を満たすという前提からスタートしなくてはならなくなります。
浴場への二酸化塩素の注入については濃度測定・安定化等の重要課題があり、その他の規制等についても十分な検討が必要となります。
その前提に立って「安定化二酸化塩素」で効能を得られる濃度や反応状況を確認して定滴するという「流れ」になるわけですが、そこまで「安定化二酸化塩素」にこだわるメリットは、弊社としては見出しがたいです。
※また「安定化二酸化塩素」の場合、ほとんどは行政サイドに申し出ると却下されます

確かに塩素剤が効果を発揮し難いと「二酸化塩素は高いし…安定化二酸化塩素を!」というお考えになるお気持ちも分からないではないのですが、弊社では「スパクリーン・シリーズ」といった、有機系塩素剤のご利用等もご検討頂きながら、(純粋)二酸化塩素による定期洗浄を実施して頂くのがベターと考えております。

また、なかなか対策出来なかったレジオネラ等が、純粋二酸化塩素水溶液を用いた配管洗浄を実施することで直ちに改善したという事例も多々、御座います。
塩素の定滴・注入はそのままに、定期洗浄の薬剤を見直すだけで済みますので、是非ともご検討下さい。

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Q11: 二酸化塩素が「SARS」に効果があると聞いたのですが?

A11:ご返答しかねます二酸化塩素とウィルス

濃度・接触時間によりSARS対策効果を発揮する可能性は十分にありますが、通常は公的に発表された消毒方法を、まず御検討下さい。
また二酸化塩素は、日本国内でも「水道水(上水道)の消毒」や「プールの消毒」等に認められておりますが、薬事法上の消毒・殺菌剤ではない「雑貨」のため、このようなお問合せにはご返答しかねるという事情が御座います。
※なお「SARS」の一般的な消毒方法としては、入手し易さ等も考慮して「次亜塩素酸ナトリウム」と「エタノール」が推奨されてもいます(入手可能であれば、他の塩素剤も原理的に使用可能です)

なお、「インフルエンザ」においても同様のご質問が寄せられますが、「ウィルスの不活化効果等の確認」には「培養技術等の確立」と「殺ウィルス効果の確認(ウィルスの場合は「不活化」と言い、最終的には「DNA(あるいはRNAなど)の破壊」が判断基準になります)」が不可欠であり、二酸化塩素の対SARS効果は、現段階では未知です。
二酸化塩素は、「炭疽菌テロ」のビル消毒等にも用いられたように非常に有効な消毒方法であることは間違いありませんが、今回のようなケース(SARS対策)で塩素剤やエタノールと比した場合の二酸化塩素の優位性は主として大規模設備等に「ガス噴霧」や「高濃度水溶液噴霧(結果としてガス噴霧兼務)」するケースです。
※一般的な消毒等で二酸化塩素を使用した場合の優位性がどの程度あるかは、価格面含めて不明です

追加情報)上記を前提に御参考下さい2003.06.03.
参考:遼寧省衛生庁要約文(在瀋陽日本国領事館)

上記は、H15.05.21.現在の古いFAQとなりますが、依然、多く寄せられるお問合せの参考になる内容を含むために再掲しております。

また上記のような文書が出た背景には、一時期、感染症センター様にも「二酸化塩素」の記載があったためであることを付記させて頂きます。
当該記載については、「二酸化塩素によるSARS対策」に関する問合せが急増してご返答に窮した弊社がお問合せ元にお伺いして確認後、同センターに削除を要請、削除処理されました。

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Q12:「現場で二酸化塩素を生成する複数剤混合式(一般的には「2剤」)だから水溶液と較べて濃度低下がないんですよ」と言われたけど?

A12:現場生成タイプのご利用には、相応の熟練を要します現場混合タイプの二酸化塩素には熟練が必要です

確かに純粋二酸化塩素水溶液は濃度低下の問題を有します。

しかし、現場で薬液を混合、二酸化塩素を生成したとしても、

1.十分に反応しきらない(生成率の課題)
2.反応している間に(特に開放条件下では)揮発してしまう(生成時間の課題)
3.有機酸を使用する場合は、生成された二酸化塩素自体が有機酸を酸化分解(つまり二酸化塩素も分解)してしまう

等から、高濃度を確保することは困難なことも多いです。
一言でいえば「反応効率が悪い」ので、かなりの低純度に甘んじなくてはなりません。
現場生成タイプの二酸化塩素が、時に二酸化塩素らしからぬ殺菌力しか有しないのはその為です。

逆に現場生成タイプで無理に高濃度を確保しようとして非常に高濃度の薬液同士を混合することで、反応がコントロールを超えて急激になってしまう場合もあります。
そのために高濃度の二酸化塩素ガスの発生や二酸化塩素ガスの吸飲等の危険が高まり、それに対応する熟練を要するので容易にはお薦めできません。
また混合原液によっては毒劇物等に相当する場合もあります(いずれにしても、ご使用の際には「SDS」の入手をお薦め致します)。
※「ハロゲン・マスク着用」は、二酸化塩素だけでなく、オゾンや塩素、その他の化学物質でも安全対策の基本になります

これらの理由から一般的には「二酸化塩素製造装置」が必要とされるのですが、上記課題は現場的には問題にならないことも多く、またコスト的には「現場混合タイプ」はお勧めの方法ではあります。
二酸化塩素に関する十分な知識・技術が必須とはなりますが、現場生成タイプは特に純度が問題とならない場合には、非常にリーズナブルに二酸化塩素を得ることが出来る手法ですので、必要な場合には別途、お問合せ下さい。

尚、弊社取扱の「純粋二酸化塩素水溶液」は少量・一個口からほぼ受注生産の体制にて製造・送付しています。
その為、実質的に製造装置を購入して製造した場合と同等の高純度の二酸化塩素水溶液をご利用頂けますので、あわせてご検討下さい。

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Q13: 「○%という高濃度の二酸化塩素はウチだけ」と言われたんだけど?

A13:通常は、まずあり得ません自社だけという二酸化塩素のセールスは、まずありえない

まず「二酸化塩素(ClO2)」は常温では一般に2.9g/L(2,900ppm)しか水に溶解しませんので、純粋な二酸化塩素だとしたら「%」ということ自体が有り得ません。
なお、パルプ漂白等の用途に用いられている二酸化塩素(製造装置にて製造)濃度は数%オーダーになりますが、非常に特殊な人為的環境下にありますので、この限りではありません。
「国際物質安全カード」での二酸化塩素の溶解度は「0.8g/100ml=8,000ppm(20℃)」となっております

しかし「安定化二酸化塩素」の場合は、数%濃度を十分に溶解させることが出来ます。
実際、弊社でご提供している「安定化二酸化塩素」も「6%」です。

しかし、いずれの濃度でも独占的に製造されているものはありませんので、「ウチだけ」ということはないとお考え頂いて間違いないと想います。
諸事情から、濃度が独占的となる可能性もあるnかもしれませんが、あくまで「可能性」です。

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Q14: 「この二酸化塩素はウチにしかないんですよ」と言われたけど?

A14:稀ですが、あることはありますオリジナルの二酸化塩素商品開発のご相談にも応じております

二酸化塩素(ClO2)、安定化二酸化塩素を含めて、水溶液やゲル、混合液(剤)方式など、国内で製造・販売している会社は、最低でも数社、ものによっては数十社あります。
このような「謳い文句」はよくありますが、国際的にも一般化している資材で、独占的市場とはなっていませんのでご注意下さい。
※特殊な商品名(「○○二酸化塩素」等)をつけているケースもありますが、どの程度の「特殊性」があるかは商品毎のデータに基づいてしか判断出来ません

弊社で把握してる限りでは、「タブレット」に関しては海外企業が特許を有している関係等から、ほぼ独占的な製造になっていますが、非常にレア・ケースです。
可搬性や保存性には優れた製品ですが、残念ながら高価な上、供給ルートや供給の安定性等(売買契約等)に躊躇われる点もあるため、お客様にもご利用の感触をお伺いした上で、取り扱いを見送った経緯が御座います(その際に「水溶液の方が手間も掛からず、安価だし便利」との評を多く頂いております)。

むしろ「純粋二酸化塩素水溶液」については、安定供給出来る体制を持っている企業様が非常に限定的なので、むしろ特殊性が高いと言えるかもしれませんが、オリジナリティはあるものの、「ウチだけ」ということは御座いません。
なお、弊社の「安定化二酸化塩素」の特徴は「安定度」にあり、長期間の保存に適したものとなっております。

また弊社でもご相談に応じておりますが、「オリジナルな仕様」というのはあります。
二酸化塩素だけでなく、その他の成分を混合させながら独特の性質を持たせる、というものです。
このような場合は「独自の開発商品」で当然、「オリジナルな商品」ですので、「その会社独自の二酸化塩素」になります。

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Q15:空間用の二酸化塩素商品はありませんか?

A15:若干のお時間等、頂きますが、ご提供は出来ます空間用二酸化塩素商品もご提供可能です

二酸化塩素が注目を浴びた事件に「アメリカ炭疽菌事件」があります。
元来の二酸化塩素は「ガス体」であるため、実は、このような用途には非常に適しています。
参考)
アメリカ炭疽菌事件の汚染除去(Wikipedia)

一方で、二酸化塩素ガスは非常に毒性が高いものとされています。
そのため、現時、日本国内での規制値はありませんが、米国では厳しい規制があります。
参考)
労働安全衛生局(OSHA):8h/日の暴露限界(TWA:時間加重平均値)=0.1ppm
米国産業衛生専門家会議(ACGIH):8時間/日又は40h/週の暴露限界(TWA)=0.1ppm・15分間TWA(TEL:短時間暴露限界)=0.3ppm

これらを鑑みて弊社では、空間に二酸化塩素ガスを放出することには一般論としては消極的ですが、業務用冷蔵庫を代表的例として業務向けの空間用二酸化塩素商品はご提供出来る状態にはあります。
また弊社のお客様の中には、独自に空気中の二酸化塩素濃度を極低濃度かつ均一に保つ優れた技術を開発され、ビジネス展開されている事例も御座います。
※二酸化塩素ガス濃度は測定可能で、測定機器も珍しいものではありません
(下記、アマゾンの検索結果もご参考下さい)

これらからわかることは、当然ながら二酸化塩素ガスを空間に放出することが一概に悪いわけではなく、あくまで用法次第だということになります。
ただ如何せん、芳しくない事件や報道も少なからず続いたため、あまり積極的にはお勧め出来ていない状況であることをご理解頂くとともに、くれぐれも用法については事前に十分、ご検討下さい。
ご参考)
国民生活センター(二酸化塩素による除菌をうたった商品:PDFファイル)

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Q16:二酸化塩素に毒性はありませんよね?

A16:あります二酸化塩素には毒性があります

このご質問も少し、分かりにくかったのですが、どうも「二酸化塩素の経口毒性」についてのご質問が多いようです。
確かに二酸化塩素自体の経口毒性は低い、あるいは反応が速やかなので評価出来ない等とされてはいますが、それは二酸化塩素の経口毒性などの一部の評価が難しいというだけのことで、国内でも水道法や食品添加物などでの議論では、二酸化塩素の必須副生成物である「亜塩素酸イオン」の毒性をターゲットに議論され、規定もされています。

二酸化塩素の経口毒性については、特に水道水(原水)への適用検討時に、厚生労働省(専門委員会等)にて詳細に論じられてきました。
経過的には、二酸化塩素自体の摂取毒性については検討当初、WHOに倣い、二酸化塩素自体には定められていないので直接には論じない代わりに、必須副生成物である亜塩素酸イオンの毒性について規定していくと論じられ、実際、そのように規定されました。

現在、オンラインで確認出来る部分(食品添加物として議論されたもの)を引用すると、
"亜塩素酸の暫定ガイドライン値が二酸化塩素の毒性に対し十分保護を与える
とされており、その表現からも二酸化塩素が安全だから基準値が定められていないというわけではないことが伺われるかと想います。
参考)二酸化塩素:清涼飲料水 評価書(案)-厚労省

なお、亜塩素酸イオンの毒性については、資料の多い亜塩素酸ナトリウムを参考、あるいは基準とされることが多いのですが、日本国内では上記の通知文書などに見られるように「NOAEL(ラット)=2.9mg/kg|安全係数=100」として「ADI(TDI)=0.029mg/kg」と定められており、これは、二酸化塩素を利用する際にも必要になる安全管理数値と考えるべきでしょう(海外の、いくつかの安全基準では、「ADI(TDI)=0.029mg/kg」を「ADI(TDI)=0.03mg/kg」としています)。
また、「なぜ亜塩素酸ナトリウムの形でのデータが多いのか?」というと、これは二酸化塩素を効率的に発生させることが出来、かつ食品添加物としての利用許認可例も多いことによるかと想います。
※実際、「かずのこ」への亜塩素酸ナトリウム利用の議論に際しては、pHを下げることによって効果が上がる(二酸化塩素が発生しやすくなります)などのデータも示されています

「亜塩素酸イオン(ナトリウム)」に並べて、比較的、最近になって定められた「塩素消毒の副生成物」のTDIで比較した場合、
「ジクロロ酢酸」が発がん性で「12.9μg(0.0129mg)/kg」、非発がん性で「12.5μg(0.0125mg)/kg」
「トリクロロ酢酸」が発がん性で「6μg(0.006mg)/kg」、非発がん性で「6μg(0.006mg)/kg」
とされておりますので、特段に二酸化塩素の毒性が強いとは言えないと想いますが、同時に二酸化塩素が格段に安全とは言い難いかと想います。
参考:ジクロロ酢酸及びトリクロロ酢酸に係る 水質基準に関する省令等の改正について(案)-厚労省

用語の御紹介と参考:厚労省/食品安全情報
◆NOAEL(無毒性量)
「Non Observed Adverse Effect Level」の略語で、「動物を使用した毒性試験において、有害作用が認められなかった用量レベル」とされる
「亜塩素酸ナトリウム(NaClO2)」の場合、ラットに関して「2.9mg/kg」とされている
◆安全係数(SF=Safety Factor)」
種々の各動物試験から求められたNOAELの最低値に、更に「種差=10」「ヒト間の個体差=10」とみなし、これを掛け合わせた「100」を用いる係数のこと
◆ADI(許容一日摂取量)
「Acceptable Daily Intake」の略語で、ヒトが生涯にわたって毎日、摂取しても健康に悪影響がないとされる量のことで、「一日当たりの体重1kgに対する量(mg/kg/日)」と表される
◆TDI(耐容一日摂取量)
「Tolerable Daily Intake」の略語で、ヒトが生涯にわたって毎日、摂取しても健康に悪影響がないとされる量のことで、「一日当たりの体重1kgに対する量(mg/kg/日)」と表されるが、ADIと異なり重金属等に関する指標として用いられる

オンラインでもご確認いただけ、より分かりやすい比較例として「職場のあんぜんサイト」のSDS情報を基準に、「経口毒性についてのLD50(Lethal Dose 50:半数致死量)」をまとめてみましたのでご参考下さい。
・二酸化塩素:LD50=0.2%(=2,000ppm)溶液のラットにて94mg/kg- (OECD TG 401) (SIDS (2009)、CICAD 37 (2002))より
 *単純に500を係数とした場合は「0.188mg/kg」となります
・亜塩素酸ナトリウム:LD50=350mg/kg,165mg/kg-RTECS (2003)
・次亜塩素酸ナトリウム:LD50=有効塩素12.5%溶液8.8g/kg- (EU-RAR (2007)) ,純品5,800mg/kg-(PATTY (6th, 2012))
 *同じく単純に有効塩素12.5%の場合の係数を8とした場合は「1.1g/kg」となります

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Q17:二酸化塩素を飲んでも問題ないですよね?

A17:二酸化塩素は飲用ではありません、決して飲まないでください二酸化塩素は飲用ではありませんので決して飲まないでください

二酸化塩素の用法で驚かされるもののひとつが「飲用する」というものです。
これに関連して「二酸化塩素を飲んでも大丈夫ですよね?」というお問合せを頂くことがあるのですが、上記、「QA16」をご覧頂くまでもなく、二酸簡素は飲用物ではありませんので、決して飲まないでください。

このような用法がどこから生じたのかは不明なのですが、東日本大震災で放射能(放射性物質)が問題になった際に「二酸化塩素で分解出来る」という驚くような話まで出たことがあります。
二酸化塩素は不可思議な能力を秘めたようなものではなく、その物性に従って、物性通りの効能、効果を発揮するものです。

この用法の最も危惧される点の一つが「安定化二酸化塩素の飲用」です。
何度か記載しておりますが「安定化二酸化塩素は酸化剤で活性化する(二酸化塩素ガスを生じる)」ので、安定化二酸化塩素を飲用した場合、胃酸等と反応して二酸化塩素ガスを生じるということは十分、考えられることです(NaClO2の飲用では、胃液との反応で、第一にHClO2-亜塩素酸-を生じるとの指摘があります)。
もちろん二酸化塩素ガスの発生程度は、飲用した安定化二酸化塩素の濃度・量によりますので、今までのところ問題のない濃度・量程度しか「飲用」されていないのだと想いますが、いずれにしても「塩素系の液体」を飲まないのと同じように「二酸化塩素系の液体」も飲用すべきではありません。

非常に近い用法として「口腔用」という利用方法があり、米国では比較的、ポピュラーな方法(商品群)ですが、これは特に虫歯菌が「酸」を発生させることと「安定化二酸化塩素の活性化」が上手くマッチする性質を使用したものだと考えられます。
口腔消臭にも用いられることがあり、比較的、人気のある利用方法ではあるようですので、今後、日本でも導入されるかもしれませんが、「飲用」ではありませんので、くれぐれもご注意下さい。

※上記Q&Aの背景には、「清涼飲料水」の基準として「二酸化塩素」が論じられていること(原水に用いることが出来るため)があるかもしれません 参考

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Q18:安定化二酸化塩素には二酸化塩素は含まれてないんですよね?

A18:二酸化塩素を発生し得る安定化二酸化塩素であれば、程度差はありますが二酸化塩素(ClO2)は含まれています安定化二酸化塩素には二酸化塩素が入っています

上述してきたことを覆すように感じられるかもしれませんが、「安定化二酸化塩素」として実際に「二酸化塩素(ClO2)」を発生することが出来る製品・商品の場合に限るものの、一般的な化学的性質から、ほぼ必ず「二酸化塩素(ClO2)」は含まれていて、この現象は「化学的平衡」から説明されます。

ご参考に掲載した図は、「食品の包装(Vol.26 No.1 1994年)」に発表された二酸化塩素の化学平衡式を例示しています。
本例示の前置きには、pH2~10の条件下において「2ClO2+H2O → HClO2+HClO3」という変化が生じることが指摘されていますが、このような変化は可逆的なものと考えられており、ごく簡単に申し上げれば「安定化二酸化塩素(と呼ばれる化学的性質を持った商品群)においては、その化学的性質上から二酸化塩素(ClO2)が自然発生し、かつ補給され得る」ということを示しています。

この現象は化学物質の性質上、当然に生じるものですので、「二酸化塩素を含まない安定化二酸化塩素」は、むしろ製造すること自体が困難で、特に「安定化二酸化塩素」に多く用いられている亜塩素酸塩類を例にすると、特に反応させずとも、極、自然発生的に「ClO2」を含有します。
実際、弊社でご提供している「安定化二酸化塩素」の場合でも、測定自体が非常に困難を極めるものの、コンマ数~数ppmオーダーでの二酸化塩素は持続的に発生し続け、この濃度は希釈した場合でも、ある程度は保たれることが確認できています。
※弊社取扱いの安定化二酸化塩素水溶液の原液6%(60,000ppm)中のコンマ数~数ppmオーダーのため、濃度比的には、ほとんど発生していないに等しいです

同様に他社様の「安定化二酸化塩素」を計測させて頂いた場合でも、その濃度に上下はありますが、必ず二酸化塩素(ClO2)は含有されており、このことはまた、亜塩素酸塩類一般の性質と申し上げて良いでしょう。
そういう意味では、その必要性があるかは別として、「安定化二酸化塩素」を利用したとしても、一定程度は二酸化塩素の効果も期待することは出来ます。
ただ、やはり意図的に高濃度にしていない限りは二酸化塩素の濃度は低いため、「本来の純粋二酸化塩素(水溶液)」の効果とは比べるべくもないのでご注意ください。

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Q19:安定化二酸化塩素なら家(部屋)の猫の臭いを消臭出来ますか?

A19:建築資材にしみこんでいる場合は、原理的に無理です安定化二酸化塩素でも消臭できないものがあります

比較的、よく寄せられる、特に「安定化二酸化塩素関連のご利用相談」なのですが、「建築資材にしみこんでいる場合の消臭」は出来ません。
多くご相談を頂くケースでは、長期間、あるいは大量の猫を代表とする屎尿等の臭気物質にさらされており、それが建屋の基材にまでしみこんでいる…という状況です(他には、孤独死された方の部屋など)。

これは、二酸化塩素・安定化二酸化塩素、あるいは他の消臭剤でも同様なのですが、その臭気物質がしみ込んだ箇所まで、そもそも薬液自体が届きません。
弊社でも何度か、ご依頼に応じて、特に木造建築で実験的に試みたことがあるのですが、やhり「消えた→再発→消えた…」を繰り返すことになります。
「毛細管現象」によって、想像以上に基材の奥深くまで臭気物質がしみ込んでいるため、一度、臭気が消えたとしても、温湿度の変化に伴って再発をするということを繰り返すことになります。

安定化二酸化塩素は、変わったところでは「ピリジン」という、非常に消臭が難しいとされる臭気物質の酸化分解にも活躍するなど、扱っていても驚くほど対応する臭気物質も多く、また、上記したように「しみ込み」さえなければ、十分に効果(臭気物質の酸化分解)も発揮するものですが、適用外もある点、ご理解ください。

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Q20:二酸化塩素(特に「安定化二酸化塩素」)の臭いが消えないのですが…?

A20:塩素の中和に準じた方法をお試しください二酸化塩素の臭いが消えない

時折、お伺いするご相談で、特に「安定化二酸化塩素のご相談」が多いです。
「二酸化塩素ガス(ClO2)」の場合は、解放条件であれば反応・分解だけでなく揮発も速やかなため、換気を良くして頂ければ大きな問題になることは考えにくいのですが、「安定化二酸化塩素」の場合は遅効性(二酸化塩素の徐放性)があるため、散布し過ぎた場合などに問題になることがあります。

この種のご相談が寄せられるのは、ほぼ間違いなく一般のご家庭、個人の方で、弊社は企業様向けに御提供しているためにご返答に窮するところもあるのですが、まず事前の対策として一気に高濃度・大容量の安定化二酸化塩素を散布しないというご注意が必要です。
一般のご家庭向けに出回っている安定化二酸化塩素は5,000ppm前後を上限として、さほど高濃度のケースは多くないと想われますので、ほとんどの場合は「散布し過ぎた」ために招いてしまった状態です。

安定化二酸化塩素の経時変化を、ごく簡単にまとめると「安定化二酸化塩素→二酸化塩素→分解・揮発…」という流れになります。
特に「二酸化塩素(ガス)」になってからの分解・揮発は非常に速やかですので、もし長期間(数日間)に亘って臭気が残存するようであれば、それは「元の安定化二酸化塩素」の量が多すぎたということになります。
お気持ちは分からないでないのですが、特に建屋に染み込んでしまうと、上記の「悪臭が取れないケース」に非常に似た状態を招きかねませんので、くれぐれもご注意下さい。

また二酸化塩素自体は塩素剤と同様の中和方法がご利用頂けますので、塩素の中和に準じた方法をお試しください。
「塩素 中和剤」などでお調べ頂くと塩素の中和剤が出てきますが、それらは基本的に二酸化塩素の中和にもご利用頂けます。
(下記、アマゾンの検索結果もご参考下さい)

上記のように個人のお客様からのお問合せも寄せられるのですが、御購入先からは何らフォローがないと伺うことが多く、非常に残念なことです。
二酸化塩素関連の商材をお取扱いの業者様におかれましては、基本的な処置についての知識やご経験を得たうえでご提供くださることを、切に願います。

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二酸化塩素FAQ21以降はコチラです

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